2015年6月30日火曜日

Lapland -- ラップランド

今回2回目のラップランド。

前回はオーロラが見える時期に行ったのですが、そのときこの土地で今までにない強いエネルギーを経験したことから、今年の夏至は必ずこの地に戻ってこようと決めていました。

ラップランドの天気は変わりやすい。
でも表情がとても豊か。

ラップランドは、それ自体が独立国ではありませんが、ノルウェイ、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4国にまたがるサーミ人が住む地域を指します。
この地域は地球の自転軸に近いため、太陽の影響をとても強く受ける地域。
先にも書きましたが、夏至の前後には、太陽が地平線より下に沈むことのない『白夜』があり、冬至の前後は逆に太陽が全く昇らない『極夜』があります。

聖なる岩、Ukkoへ行った帰り。
太陽が本当に強い!

この地域で見られるオーロラも太陽からの贈り物。
地球からおよそ1億5千万キロ離れた太陽の表面で起きた太陽嵐によって放出されたプラズマが、およそ18時間かけて地球に到達し、それが地球の磁場とぶつかって起きる現象、それがオーロラです。
オーロラはどこでも見えるわけではなく、通常はオーロラベルトという地域で見れるのですが、太陽嵐の規模によっては、オーロラベルト以外の地域で見れることもあるそう。

これは後から知ったのですが、夏至の日当日に太陽嵐による大規模な磁気嵐が地球に到達したそうで、NASAの宇宙ステーションからは素晴らしいオーロラが観察できたそうです。
白夜のこの時期、ラップランドでオーロラを観察することはできませんが、私が見上げていた空の向こうに、素晴らしいオーロラが現れていたかと思うと、それを想像するだけでドキドキ、ワクワクします。

NASAの宇宙ステーションから見えたオーロラ。
これを撮影したスコット・ケリーさんは、
「これほど赤いオーロラを、今までに見たことない!」と。
(写真はScott KellyさんのTwitterから)

そしてラップランドの森に入れば、そこは一年のうち半分は雪や氷に覆われていた世界。
私が今足を踏み入れた地面を、最後に人間が踏んだのはいつなんだろうー
足を踏み入れる場所はどこも、人の足に踏み固められたところがないところばかり。
どこもかしこもふかふかと気持ち良くて、毎日かなり歩いていたにもかかわらず、足が疲れるとか、痛いということは一度もなかったほど。

岩の上に森ができた、という感じ。
裸足で歩きたくなることしばしば。

冬には白と灰色に閉ざされていた森は、今の時期は太陽の恵を最大限に受けようと、あらゆる生命が競うように成長していました。
寿命から朽ち果てた老木の横で、ぐんぐんと成長をする若い松の木や、氷河期の頃からそこにあるであろう岩に生える植物。
この辺りは、冬の寒い時期、最低気温がマイナス40度になることもあります。
そんな時期でも、冷たい雪や氷の下で、命は育まれているのです。

いのちはらせん。
芸術!

命は生きようと思えば、
どこでも生きられる。

何もかもが循環し合っている土地ラップランドは、私にとってとても特別な場所。
オーロラも素晴らしいですが、強い太陽とそれを求め生きようとする森の生命力を感じる今の季節も別の素晴らしさがあります。


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2015年6月29日月曜日

marimekko -- マリメッコへ行く!

トゥルクに行った翌日のヘルシンキは冷たい雨。

遠出する気分じゃないし、かといって一日ずーっと籠っているのもなぁと思い、この日はフツウの観光客になってみよう、ってことで、ウワサのマリメッコへランチを食べに行くことにしました。

ヘルシンキ中心部にあるマリメッコ路面店。
日本人の観光客が多いのか、日本人のスタッフがいます。

もともとブランド品にはあまり興味がないものの、ノキア、ムーミン、マリメッコがフィンランドのブランドだってことくらいは知っています。
ヘルシンキの町にもマリメッコショップがありますが、何でもマリメッコ本社はランチタイムを一般にも解放しているそうで、しかもその本社、ヘルシンキの中心部から比較的近いそうなのです。

行き方は、こちらのブログを参考にさせていただきました。
私がフィンランドでマリメッコ本社に辿り着くまで

マリメッコ本社。
一見本当に地味なんですが、内部が明るくとてもカラフルで、そのコントラストがなんとも北欧らしい。

雨模様なので、余計に地味。

オレンジ色の表示、"Ale"は『セール』という意味。
マリメッコ本社なのに、ここも観光地なんだなぁ、、、と思ったのは、内部に入った途端、そこには沢山の日本人が!
カフェテリアでも、もちろん社員の人たちも食事をしているものの、そこにいた恐らく半分以上が日本人だったと思います。
私の両隣も、前も、全部日本人で、フィンランドにいながら、日本人に囲まれ、日本語しか聞こえないという、とても不思議な体験をさせていただきました。

ミルク仕立ての野菜のスープ、サラダ3種、
バルト海産ニシンのフライ、マッシュポテト、パン2種。
特にサラダが美味しかった!

そして肝心のランチはというと。
はっきり言って、美味しいです!
というのも、ここのランチはヘルシンキで有名なレストラン、『ユーリ』がプロデュースしているとか。
マリメッコは女性社員が多いことから、料理の素材もオーガニックにこだわった、野菜中心のものがとても豊富なんだそうです。
食器ももちろん、全てマリメッコ。

ランチには、コーヒー、お茶もついています。

お値段は10ユーロ。
ビュッフェ式なので、お好きなものをお好きなだけ。

レセプションを挟んで反対側にはアウトレットショップも併設されています。

Marimekko - Tehtaanmyymala
住所:Kirvesmiehenkatu 7, 00880 Helsinki
営業時間: ショップ 10:00-18:00(月−金)、 10:00-16:00(土)、日曜定休
      社員食堂 10:30-13:00(ランチ)、 13:00-15:00(軽食)、土日定休


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2015年6月28日日曜日

Turku -- トゥルクという町

今回、飛行機の予約の関係で3日間いたヘルシンキ。

前回ヘルシンキに来たときは、寒かったのと時間も余りなくてヘルシンキの中心部をブラブラしただけで終わってしまいましたが、今回はちょっと遠出してみようと思っていました。
で、どこへ行くか。
そんなときふと目についたのが、Turku(トゥルク)という町。
あれ、これって"Turk"(トルコ人)に似てない?と思って調べてみると、フィンランド最古の町だそうな。
ふーん、面白そうかも、とただそれだけの理由で行ってきました、トゥルク。

ヘルシンキにもあります、オールドマーケット。
お寿司屋さんはこの中にあります。

この町の歴史は遡ること1229年。
ローマ教皇がこの地に司教座を置いたことから町が築かれたことが始まり。
フィンランドと言う国は、1155年から1809年まではスウェーデンに、そして1809年から1917年まではロシアの領土で、フィンランドとして独立したのが1917年。
その為、南部の多くの地域は今でもフィンランド語の他にスウェーデン語が公用語として使われています。

トゥルクという町はかつてはスウェーデン領だったということもあるでしょうが、バルト海に面していることから、歴史的にスウェーデンとの結びつきが強い地域でもあり、現在でもここの人口の5%ほどの人は、スウェーデン語を母国語とするそうです。
フィンランドで一番古い町ではありますが、何度も大火に見まわれ、第二次世界大戦でも激しい空襲を受けたこともあって、残念ながら古くからの町並みは、今はほとんど残っていません。

町の中心を流れるアウラ川。
写真中央にトゥルク大聖堂の頭の部分が見えます。

トゥルクには最初電車で行こうと思っていたのですが、地元の人から「バスの方が料金がずっと安いし、時間もそれほど変わらない」と聞いて、バスで向かうことに。

ヘルシンキからトゥルクまではバスでおよそ2時間。
ただし、このバスはトゥルクの町の中心部までは行かないため、そこに行くためにローカルのバスに乗り換えます。

そして、トゥルクの中心部に着いてまず私が向かった場所は、この町で一番美味しいと言われているお寿司屋さん!

オールドマーケット内、角(カド)

お昼のピークを過ぎているにもかかわらず、店内は地元の人で満席。
子どもを連れた人もいました。
私はランチを注文したのですが、北欧ということでやっぱり、お寿司はサーモンづくし。
16ユーロ(およそ2200円)でしたが、物価の高いフィンランドでは許容範囲。

8貫といったら大した量じゃないんですが、
ここ、ネタも厚くて大きいし、ご飯もしっかり握ってあります。
でもとても美味しかった!お勧めです!

そして次に向かったのが、ツーリストインフォメーション。
地図とトゥルクのガイドブックをもらって、まずはインフォメーション近くにある伝統工芸のデモが見れるルオスタリマキ野外手工芸博物館へ。

ルオスタリマキ野外手工芸博物館。
まるでタイムスリップしたかのよう。

この野外博物館は200年以上に建てられたものがそのまま残されており、全体で一つのコミュニティを形成しています。
時計屋、家具屋、靴屋、楽器屋などなど、それぞれの場所で日替わりでデモも行われているため、当時のここでの人々の暮らしが、色鮮やかに体験できるとても貴重な場所です。
デモをしてくれる人たちも全員ではありませんが、英語を話す人もいるので、質問にも応じてくれます。

独楽を作る職人さん。
200年前はこんな風に暮らしていたそうです。

そしてこの後は、トゥルクで一番古いと言われている、トゥルク城へ。
川沿いをのんびりのんびり、写真を撮りながら歩いていたんですが、遠い、、、
しかもこの日はとても良いお天気で、暑い、、、
歩けど歩けどお城は見えて来ず、途中何度も川沿いのバーの誘惑にめげそうになるにも、小一時間歩いたところで、やっと到着!

トゥルク城

このお城、特に何がある、ってわけではないのですが、そのまま、っていうのがステキ。
でも中で撮影をしていて、中庭より先に行くことができませんでした。
残念。

トゥルク城を内側から。

さらに進んで奥の中庭から。

この後、本当はトゥルク大聖堂に行こうと思ったんですが、暑さ&歩き過ぎて疲れて、町の中心部についたら、バーへ直行。
フィンランドで一番人気のあるビール、Karhuを飲んだらもう歩くのもイヤで、ヘルシンキに戻ることにしました。

カモメ、ランチ交渉中。
イスタンブールでは冬に飛来してくるユリカモメが
あちこちに沢山いました。
何故か、頭の黒い子が多かった。

ちなみにこのトゥルクという名称。
ツーリストインフォメーションでも聞いてみたんですが、トルコとは関係がないそう。
何かを期待していた訳ではないけれど、ちょっと残念だったりして。


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2015年6月27日土曜日

A Journey with No Plan -- 計画のない旅

数日前にヘルシンキを経由して、イスタンブールに無事、戻って来ました!

Juutuanjoki川。
Juutuanjokiとはサーミ語で『川』。
シンプルでいい。

ラップランドから南下するにつれ、人の数が増え、聞こえてくる言語が増え。
イスタンブールに到着して空港から外に出たときは、熱気、クラクションの音、行き交う人々、飛び交う言葉に「何て騒々しいの!」と思う反面、そんな喧騒を懐かしくさえ感じました。

一人で旅をしていると、ほとんど人と関わらず一日が終わることもあります。
特に観光インフラが整った国や地域では、人と関わることなく、ガイドブックや地図を見ながら、観光名所へ行くことができます。
でも私の場合、観光名所に行くことよりも、そこで暮らす人たちがいつも興味の対象。
昨年初めてパリに行ったとき、思いがけずパリジャンが、パリジャンのやり方でパリを案内してくれたのがあまりに楽しくて、以来、現地の情報は現地で!と、現地の情報を事前に調べすぎることは止めるようになりました。

滞在中、結局雨は降らず。
太陽はいつもよりずっとずっと力強かった。

今回の旅も事前に調べたのは、空港からホテルまでのアクセス方法と、ツーリストインフォメーションの場所。

計画しない、ってことは、その日の気分で何でも決められる。
何でもありで、自由な旅。

心も身体も空っぽにしていると、
突然日輪が現れた!

そして、『ひとり』というのは、ときにとても人恋しくなり、そんなときに出逢う人たちと会話がはずむこともしばしば。
旅の情報や、お互いの国のことなど、お互い名乗ることなく「じゃあ、またどこかで!」と別れることもあれば、どこかで再会してそこで改めて自己紹介して連絡先を交換したり、なんてこともよくあること。
今回も、そんな出逢いに恵まれ、私の中での世界が、どんどん大きくなっていくことを実感しました。

計画するということはとても大切なことですが、計画の境界線みたいなものを緩め、それがより柔軟なものになると、旅はときに思いがけないギフトを与えてくれます。


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2015年6月23日火曜日

2nd Summer Day -- 夏、2日目

昨日の19時39分、ラップランドでは夏至を迎えました。

夏至が明けた後の空。
これで夜中の0時45分。

そのせいか、昨日から気温もどんどん上がり始め、金曜日に来たときには「寒い!」と持って来たものを重ね着していましたが、昨日からは日中は半袖でも良いくらいの気候になりました。

天気予報も見事にはずれ、金曜日に到着したときは雨が降っていたものの、その後急速に回復して、毎日とても良いお天気が続いています。
昨日行った博物館の人から、「沈まない太陽を見た?」と聞かれ「見た」というと、先週の木曜日までずーっとお天気が悪くて、太陽が見れなかったとか。
昨日の時点では、今日も明日も雨の予報だったんですが、晴れています。
ただ、一日のうちで昼が一番長い夏至が過ぎたせいか、今夜?はここ数日で一番薄暗いような気がします。

さて、夏至の昨日は、イナリ湖にある聖なる岩、Ukko(ウッコ)へ!

聖なる岩、Ukko。

ラップランドにキリスト教が入って来る前、ここに住む原住民のサーミ人たちは、多神教で自然を崇拝していたそうです。
そして今でこそ恒例の『夏至祭』も、夏至の日に、天空、天気、豊穣を司る神さまUkkoに祈りを捧げることがその始まりだったとか。
今はここまで船で行きますが、湖が厚い氷に覆われる冬の時期は、スノーモービルで行けると、旅の途中で知り合ったスイス人の女性が言っていました。

そして今日は、サーミ人のお宅へ行って、原住民の彼らが今どんな生活をしているか、見せていただいてきました。

今日行ったサーミ人のお宅で飼われている、オスのトナカイ。
今の時期、角は産毛?で覆われています。

サーミ人や彼らの生活についてはイスタンブールに戻ったら詳しく書きますが、文明化された社会の中でも、トナカイとの暮らしを今でも継続し、『足るを知る』自立した彼らの生活スタイルは、シンプルでとても心地良いものに私は感じました。
そうは言っても都市部に住んでいると中々難しく、思うように行かないことも多いでしょう。
それでも自分の生き方に満足することで、精神面での充足感が増し、それが結果的には『足るを知る』ことに繋がっていくように思います。
これはあくまで私の経験からそう思うだけなんですが。

この子は生後1ヶ月。
恐らくここで飼われているトナカイの中で一番大きくなる模様。
トナカイの鼻先はとても柔らかい。

間もなく、白夜のラップランドともお別れ。
カオスの町、イスタンブールに戻ります。


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2015年6月20日土曜日

The Midnight Sun -- 白夜

眠れません、、、

昨日から、スカンジナビア北部にあるラップランドへ来ていますが、白夜の今、本当に夜中でも昼間みたいに明るくって、全然眠れません。

夜11時を過ぎてもこの明るさ。

白夜初体験の昨日は、夜中の1時半にベッドに入るも、外が明る過ぎてうとうとするのが精一杯。
結局ほとんど眠れないまま、朝7時半に起床。
ヘルシンキも、夜の11時少し前に陽が沈んで、朝の4時にはもう太陽が昇っているんで、すでに寝不足気味で寝れるはずなんですが、、、
体内時計、しっかり狂ってしまったようです。

今年は気温が低め。
この時は15度くらい。
でも太陽が出ると、少し汗ばみます。

しかも明日は『夏至』ということもあって、太陽の力をめちゃくちゃ強く感じます。
お天気も到着したときは雨模様だったものの、その後急速に回復し、昨日の夕方からずーっと良いお天気です。
だから、余計に明るい、、、

昨日、あんまり眠れないので太陽を観察していたら、一応地平線の近くまでは沈んで行くんですが、その後、そのまま沈まずに、地平線を西から東の方角に移動しているのです。
午前2時過ぎに何となく夕陽っぽくなるんですが、東に移動している間に変身して、朝起きる頃にはすっかり朝日。

昨夜?はこれ以上暗くならなかった。
気がついたら、同じ太陽が夕陽バージョンから朝日バージョンへ変身。

今日は身体をくたくたに疲れさせて寝ようという作戦で森を4時間歩いて来ましたが、眠くなる気配が一向にありません。
っていうか、私旅に出るとホント良く歩くんで、イスタンブールに引っ越してひとり旅を再開してから、余計に体力ついたんじゃ?って思うほど。
しかも今回はこんなに歩く予定じゃなかったので、トレッキングシューズなし。
スニーカーで歩いてます。

トナカイ!
でも野生ではありません。
ここにはもう野生のトナカイはいません。
恐らく近所に住む人のトナカイでしょう。

今滞在しているラップランドのイナリという町の周辺には、トレッキングやハイキングができるところが沢山あります。
しかも今日行った森もそうでしたが、人の手が最低限しか入っていないので、太古からの自然を肌で実感出来る、最高の場所。
あーあ、トレッキングシューズがあれば、もっと歩けるのになぁ、、、と今更ながら後悔しています。

行けども行けどもこんな道。
アスレチックみたいで楽しい。

旅に出るとほとんどブログを書く時間がないんですが、眠れないため思いがけず更新の巻でした!
夏至の明日は、聖なる岩、Ukko's Rockへ行ってきます。

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2015年6月16日火曜日

Tekrar Finlandiya'ya -- 再びフィンランドへ

明日から再びフィンランドへ行ってきます。

2月に初めて訪れたフィンランドから戻った後、今年の夏至はフィンランドのラップランドで過ごそう!と決めていました。

この時期のラップランドは太陽が沈まない、ミッドナイトサンの時期。
夜になっても太陽が沈まない中、地球の軸に近い場所で、太陽の力が一番強くなる夏至はどんなものなのか、それを体験しに行ってきます。

こんな『サンセット』が見れるかも?
(写真はHello Laplandより)

そして今回はラップランドの先住民族であるサーミ人を更に良く知りたいので、旅のほとんどは北極圏の町、イナリで過ごし、その間マイノリティであるサーミ人がマジョリティの町であるウツオキを訪れようと思っています。

というわけで、旅から戻るまでブログをお休みします。
みなさまも良い夏至の日をお過ごしくださいね!


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2015年6月15日月曜日

Israel Day 6: Jerusalem/Western Wall & Bethlehem -- イスラエル6日目: 嘆きの壁とベツレヘム

さて。

岩のドームで今までにない緊張感を体験した後、かつて神殿の丘に建てられていたエルサレム宮殿の西側にある、嘆きの壁へと向かいました。

嘆きの壁。

祈りの場は男女別れています。
男性はキッパ(小さな帽子のようなもの)を着用しなくてはいけません。

ユダヤ人はこの壁を嘆きの壁とは呼ばず、『西の壁』と呼びます。
この壁が『嘆きの壁』と呼ばれるようになったのは、一説によると、安息日にユダヤ教徒はこの壁の前に集まり2度の神殿の破壊を嘆き、聖地の回復を祈るという中世に始まった習慣を、19世紀にここを訪れた旅行者がそう呼ぶようになったことからだそうです。

嘆きの壁のあるエルサレムは、70年にローマ帝国に陥落されて以来、多くの国に支配されて来ましたが、1517年には、東ローマ帝国の首都であったコンスタンチンノープル(現在のイスタンブール)を陥落したオスマン帝国がこの地を支配するようになりました。
その後、400年間もの間、オスマン帝国はエルサレムを支配するのですが、16世紀半ば、当時の皇帝だったスレイマン一世は、それまで『西の壁』に立ち入ることを禁止されていたユダヤ教徒にその場所で祈る権利を与えました。
またトルコの有名な建築家であるミマール・シナンも壁の修復に参加し、ユダヤ教徒のために礼拝堂も建築したそうです。

上を見上げると、平和を象徴する白い鳩がいました。
ここでの祈りが届きますように。

嘆きの壁は、ユダヤ教徒地区にありますが、ここは全ての宗教の祈りの場として解放されています。
そのため、大勢の人たちが宗教の壁を越えてこの場で祈りを捧げています。
長い時間、壁に頭をつけ祈りを唱える人、壁の前で聖書やコーランを読む人。
非常に混んでいて、壁に触れる場所を見つけるのに苦労しましたが、ようやく空いた壁に全身をあずけ目を閉じると、静かな祈りの世界に包まれました。

ちなみにユダヤ教の安息日(シャバット)は、ここでの写真撮影は禁止されていますので、その間ここを訪れる方はご注意を。
※安息日は、金曜日の日没から土曜日の日没まで。

聖地でありながら衝突も多い地域。
これは爆弾用のゴミ箱。
爆弾が発見されると、ここに入れて爆発させるそうです。

そしてこの後イスラエル博物館を経て、イエス・キリストの生誕地、ベツレヘムへ。

ベツレヘムもエルサレム同様、多くの国に支配されてきた地域です。
現在ここを支配するのは、パレスチナ自治区。
そのため住民の多くはイスラム教徒ですが、ベツレヘムにはパレスチナにおける最大級のキリスト教徒コミュニティーも存在します。

ベツレヘムには、イエス・キリストが降誕したと言われている場所に『降誕教会』が建てられており、その教会はローマ・カトリック教会、東方正教会、アルメニア使徒教会がそれぞれ区分所有されています。
それもあって、教会の内部はきっちりと区分され、それぞれにその宗派の特色が強調されていました。

降誕教会

これはあくまで私の感覚ですが、同じキリスト教にもそこにはやはり『見えない対立』のようなものを感じました。
何故、単に『キリスト教』じゃだめなのか。

そもそも、ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神を信じる一神教なのに、何故お互いを認め受け容れることができないのか。
好きなものに理由がないように、「神様が好き。だから信じるてる。」だけじゃだめなのか。

イエス・キリストが生まれたとされている場所。
馬小屋は小屋ではなくて洞窟だったそうです。

私は神様の存在を信じていますが、どの宗教にも属していません。
かつて2度、キリスト教の洗礼を受けることを考えましたが、直前になって受けたくなくなるようなことが起き、結局洗礼を受けることはありませんでした。
またあるとき一人のクリスチャンの友だちから、「洗礼を受けていないのなら、どんなに良い人でも天国に行けないよ」と言われたこともあります。
でもそのときの私の答えは、「死んじゃった後、どこで会うか楽しみだね」でした。

イスラエルとパレスチナを隔てる分離壁。
壁の向こう側がパレスチナでこちら側がイスラエル。
この壁が取り払われ、人々が民族と宗教を超えて
安心して暮らせる日が来ますように。
壁画がとても印象的でした。

さて、それはどこでしょう。
天国でしょうか。
それとも地獄でしょうか。


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